俺的3大北野武監督のオススメ映画

にわか北野映画好きの僕がオススメの映画をみなさんに教えたいと思います。

その前に北野映画に共通して言えることは、歩くシーンが多い,海をよく映しがち,唐突に人が殺される,青い小道具や青い色調がなされている(いわゆるキタノブルー),軍団の人やオフィス北野所属の俳優がよく出るなどです。これを踏まえて紹介していきたいと思います。

 

1.あの夏、いちばん静かな海。(1991年)

https://youtu.be/-4cfC5m9pSY

あらすじ:

収集車でのごみ回収を仕事とする聾唖の青年・茂がごみとして出された先端の欠けたサーフボードを見つけ、持ち帰る。彼はそのボードに発泡スチロールを継ぎ合わせ、同じ障害を持つ彼女・貴子を誘い海へ向かう。

茂はサーフィンにのめり込み、貴子は砂浜に座っていつもそれを見つめていた。修繕したボードはほどなく壊れ、新品を買った彼はますますサーフィンに夢中になる。初めは茂をバカにしていた地元のサーファーたちも、サーフィンに打ち込む彼を見直すようになる。ついに茂は仕事を休みがちになり上司に叱咤される。しかしその後は上司の理解もあり、上達した腕前で大会での入賞も果たす。

そんなある日、いつものように貴子が海にやってくるが、そこには茂の姿は無く、波打ち際で漂う彼のサーフボードだけが残っていた。(wikiより)

 

この映画はそれまでのバイオレンスとは違い、北野映画初の恋愛物語、そしてビートたけしさんが出演しない初めての作品、そしてこの映画から久石譲さんが音楽を担当するという初めて尽くしの映画。この映画は本当に美しいというか、まずタイトルが好きですね。タイトル通り、主人公は耳が聞こえないので何も喋らず凄く静か。物語がある程度進んで、モブキャラが「あいつ耳が聞こえない」ってセリフで初めて主人公が、聴覚障害だというのが分かるという。でも、普通に見てたらこの人耳が聞こえないんだなっていうのがなんとなく分かるシーンをたけしさんは表現しているので、アスペじゃなきゃ話の内容は理解できると思います。

 僕のこの映画の1番好きなシーンはラストシーンです。回想で主人公とその彼女との思い出が映されるのですが、その中で厳しい上司が居酒屋で主人公が取ったちっぽけなトロフィーを見ながら嬉しそうに飲むシーンが泣けるんですよ。YouTubeにラストシーンだけあるのでそこだけ見ても良いと思います。

 

2.ソナチネ(1993年)

https://youtu.be/557UCzhXmNM

あらすじ:

広域暴力団・北島組の友好組織・中松組が、沖縄の阿南組と抗争になった。そこで北島組組長の北島とその幹部の高橋は、北島組傘下の村川組組長の村川に、「中松組から助けをもとめられたから若衆連れて手を貸しに行け」と命令する。過去に北海道の抗争で若衆を3人失っている村川は乗り気で無いものの、「行くだけ行ったら後は手打ちで終わると思う」という北島組長の言葉を信用し、手下を連れて沖縄へ向かう。(wikiより)

 

この映画は北野映画の集大成とも言える作品。そしてその後における作品にも大きな影響を残したんじゃないかと思います。たけしさん自身もこれで最後にしよう、最後くらい自分の好きなことをやろうという思いで作ったそうで、1番好きな映画だそうです。久石譲さんも自分が作った曲の中で1番好きだと仰っていました。この映画がキッカケで世界の北野とも言われるようになりました。

ヤクザ同士の抗争というのではアウトレイジの原点とも言えますが、この作品は普通に笑えるようなシーンというか、子どもみたいにゲラゲラ遊んでいたり、その中で突発的に人が死ぬというのがアウトレイジと違うところなのかなと。

この映画の1番好きなシーンは、あるホテルのエレベーター内でたけしさん演じる村川が偶然エレベーターに乗ってきた裏切り者の高橋と鉢合わせになるところです。エレベーター内で沈黙が続く中、村川が一言「高橋…」と放った瞬間銃撃戦が始まる所は今見てもドキドキします。

 

3.菊次郎の夏(1999)

https://youtu.be/19gzig3b7mk

あらすじ:夏休みが始まった。しかし正男には両親がなく、一緒に住むおばあちゃんもパートで忙しい為、遊んでくれる人が全くいない。
そこでどこか遠くで働く母親の元へ、写真だけを頼りに、絵日記と僅かな小遣いを握りしめて飛び出した。
心配した近所のおばさんは、仕事もなく暇を持て余す旦那・菊次郎に母親の元まで送り届けるよう命令するが…。
勝手気ままで大人に成りきれていない菊次郎は9才の少年正男の母親探しの旅に付き合うはめになる。
様々な人と事件に出会いながら現実の厳しさと人々の優しさにふれていく二人の『少年』の数日間の旅。
時に突拍子もない行動に走る菊次郎の後をひたすらついて行くだけだった正男は、やがて横を、ついにはしっかり手をつないで歩き始める。

 

これは僕の中で一番好きな北野映画です。北野映画では珍しくバイオレンス要素がほとんど無く、子供がメインのお話なので誰でも見れる映画となっております。こういう夏をテーマにした映画を見るとすごく死にたくなるというか、もうあの頃には戻れないと思うと胸が苦しくなりますね…。本当に泣ける映画なので予告編だけでも見る価値はあると思います。たけしさん自身もゴリゴリに賞を狙って作ったらしいですが、あまりにも狙いすぎて取れなかったらしいです。けどフランスかどっかの試写会では放映後に10分以上にも渡って拍手が鳴り止まず、たけしさんも思わず泣いてしまったそうです。

この映画の好きなシーンは子供が苦手な菊次郎が段々情が湧いてくところが良く、EDでは「楽しかったな。お婆ちゃん大事にしなよ。じゃあな。」と子供優しく抱き寄せて去ってしまう。そこで子供が「おじちゃんの名前なんていうの?」と聞くと「菊次郎だよ馬鹿野郎!帰れ!」と返し、子供がいなくなるまでずっと見届けるところが本当に泣けます。

因みに菊次郎という名前が出てくるのはこのシーンのみです。けど、予告やタイトルから大々的に宣伝してるのでみんな分かるのでしょう。